2018年の棚橋弘至

2019年1月18日(金) 記

 

 

 

2018年 G1クライマックス優勝
2018年度 プロレス大賞MVP受賞
2019年1月4日 IWGPヘビー級第67代王者

 

こう書き連ねると、2018年の新日本プロレスはまさに棚橋弘至の時代でしたよね。これに加えて

 

TBS情熱大陸出演
主演映画「パパはわるものチャンピオン」公開

 

と、世間に対しての露出も過去最大級だったのではと思います。まさに棚橋弘至の1年といっても過言ではないのでしょうか
2018年の棚橋弘至選手を振り返ってみましょう。

 

 

1月4日「レッスルキングダム12 ジェイ・ホワイト戦」

2017年11月の「パワーストラグル」大阪大会。
当時所持していたIWGPインターコンチネンタル選手権、vs飯伏幸太戦に勝利後。花道を歩いてきたジェイ・ホワイト。
因縁を作り出し年明け年頭の「イッテンヨン」、レッスルキングダム12でシングル初激突。

 

後日、ポッドキャストでも語ってましたが「ジェイ・ホワイトの良さを引き出せなかった」とのコメントが象徴したような、スイングしきれなかった両者のタイトルマッチ。
当時、ヒール寄りとはいえ、そのファイトスタイルの手探りが否めなかったジェイ。それも相まって「凡戦」感が漂った東京ドーム。
2019年1月現在に見るジェイの活躍を見ると、1年前の存在感の薄さはどこ吹く風。あえて「溜め」を作っていたのかなという気もしますよね。

 

 

1月27「THE NEW BEGINNING IN SAPPORO 鈴木みのる戦」

そして1月末、「雪の札幌2連戦」初日のメインイベント、IWGPインターコンチネンタル選手権試合、vs鈴木みのる戦。
個人的には散々関節を極められたうえで棚橋防衛を予想していただけに、みのる勝利・ベルト奪取になるとは思わず。
今思えば、「棚橋弘至の2018年」となった最初の一歩が、このまさかの敗戦だったのではないかなと予想します。

 

 

3月「NEW JAPAN CUP タイチ/ザック・セイバーJr」

春の最強戦士決定戦「NEW JAPAN CUP2018」。鈴木みのるに敗れた棚橋弘至にとって、再びメインストリートに踊りためるためには是が非でも優勝したいところ。

 

そのトーナメント1回戦。場所が「愛知県体育館」、相手は「タイチ」。オーディエンスサイドからしたら「あ〜乱入込みで負けそう・・・」との感情になりやすいシチュエーション。

 

愛知県体育館は1年前、同地でvsEVIL戦でまさかの負けで1回戦敗退の場所。その前はバッドラック・ファレにも大田区総合体育館で1回戦負け。

 

とにかくNEW JAPAN CUPには縁がない棚橋弘至。タイチが相手となると、「また負けるか!?」となりやすい。当時のタイチはヘビー転向したばかりで、内藤哲也とのシングル2連戦でヘビー級としての技量を見せつけていた頃。それも相まって棚橋敗戦説が濃厚でしたが、ここで負けたら一気に落ちていってしまう状況だっただけに、辛勝。

 

決勝はザック・セイバーJr。彼の良いところを引き出したうえで敗戦。
結果、惜敗しましたが、結果この試合は「ホップ・ステップ・ジャンプ」のホップであり、起承転結の「起」になっていたのだなと、今振り返ると納得させられました。

 

 

5月4日「レスリングどんたく オカダ・カズチカ戦」

4月両国国技館「SAKURA GENESIS」メインイベント。
「IWGPヘビー級選手権試合 王者オカダ・カズチカvs挑戦者ザック・セイバーJr」。ザックの関節地獄を凌ぎ切ったオカダは、この防衛でIWGPヘビー級最多防衛記録11回の棚橋弘至と並びタイ記録。

 

試合後の外道さん↓

「たったいま、レインメーカーは防衛タイ記録を作った。新記録、目前にして問題が一つ起こっちまった。レインメーカーが強すぎて、相手がいなくなっちまったよオイ!
それともよ、勝てねえとわかっていても、新記録をどうしても阻止したい奴がいるかな?いるかな!?阻止したい奴がいるかな」

 

煽られた棚橋が花道から登場↓

「チャンピオン、お疲れ様。そしてIWGP連続防衛、タイ記録、おめでとう。時間がかかってしまったけど、やっとお前の前に戻ってきた。(ファンの大歓声に)ありがとう。
もうさ、世界中探しても俺しかいねえだろ!?今度は逆だ。お前の防衛記録、俺が止めてやる」

 

言い放った棚橋弘至。この時点でこの年から2連戦となった「レスリングどんたく」二日目の5月4日メインイベント、両者のタイトルマッチが決定。
この時点で両者のタイトルマッチは、2016年1月4日「レッスルキングダム10」以来のシングルマッチでありタイトルマッチが実現。これを「あ〜福岡でやるんだ」と疑問に思ったものです。6月ドミニオン大阪城ホールまで引っ張るものだと考えていました。

 

チャンピオンとしての風格、レスラーとしての雰囲気が別格なレインメーカー。
今の新日本プロレスのターニングポイントなった2017年1月4日「オカダ・カズチカvsケニー・オメガ」戦。あの試合のクオリティ・タフマンマッチが新日本プロレスという団体そのもののステータスが上がった言っても過言ではないでしょう。

 

46分の渡る死闘・激闘
レインメーカーと片翼の天使のハイレベルな攻防
コーナー最上段から雪崩式ドラゴンスープレックス

 

などなど、オカダとケニーの覚悟の上でのタイトルマッチ。2018年の棚橋弘至にとってこれらのクオリティを対峙するのは、それだけで相当量のエネルギーが必要になったのでは?と勝手な邪推をしてしまいました。

 

そしてその試合。現代の「棚橋弘至ストロングスタイル」ともいうべき内容。ケニー・オメガのようなド派手な内容ではありません。むしろベーシックなプロレス。

 

なのになぜかどんどん引き込まれます。そうそれは、彼の「感情」。爆発させる感情でもって我々を試合にのめりこませてくれる。後で振り返ったらそんな風に思いました。

 

最後の最後までレインメーカーを追い込んだ棚橋弘至。ラストはロープへ行こうとした棚橋のリングコスチュームのタイツを引っ張ってからのレインメーカー。腕ではなくタイツ越しのレインメーカー。3カウント。初めてみたフィニッシュ。それだけオカダ・カズチカが追い込まれた証拠なのでしょう。

 

 

6月9日「DOMINION 6.9」

レスリングどんたくで王者オカダ・カズチカに敗れ、戦いのテーマを失った棚橋弘至。このあと、一体どうするのだろう?と思っていました。
そして2018年上半期のクライマックス「DOMINION 6.9」大阪城ホール大会の彼のマッチメイクは

 

■スペシャル6人タッグマッチ
棚橋弘至&獣神サンダーライガー&レイ・ミステリオJr
vs
Cody&ハングマン・ペイジ&マーティー・スカル

 

「レジェンド」レイ・ミステリオJrを加えての、まさにスペシャル6人タッグマッチ。タイトルマッチがひしめく同大会。正直、欠場もあるかなと思っていましたが、このマッチメイクはグッド。と、同時に棚橋弘至はこの試合をもって「アントニオ猪木」になるんだなと思いました。要はアンダーカードで盛り上げる立場になるのかなと。なんでアントニオ猪木かというと、この6人タッグマッチを見て「1997年5月3日・大阪ドーム」セミファイナルを思い出しました。

 

■タッグマッチ
アントニオ猪木&タイガーキング
vs
藤原喜明&獣神サンダーライガー

 

このときのメインイベントは、橋本真也vs小川直也のIWGPヘビー級選手権試合でした。この頃は翌年に引退を控えて最後の疾走中だった猪木。そう、この「最後の疾走している猪木」と、2018年6月の棚橋弘至がダブって見えました。「あ〜彼はひょっとしたら、ラストランを始めるのかもしれない」と。

 

しかし。
しかし、この2か月後。
夏の祭典を制することになるとは露知らず−−−。

 

 

G1クライマックス28

真夏の祭典「G1クライマックス2018。発表された公式戦カードをみると、巷の予想は「飯伏幸太初優勝」一択だったように感じます。
飯伏幸太優勝→2019東京ドームでケニー・オメガとの「ゴールデンラバーズ究極対決」がアウトラインとしては一番しっくりくると感じたファンが多かったように思います。

 

が、そこで待ったをかけたのが、まさかまさかの棚橋弘至。

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